( 建築コラム )

【連載vol.7】工場を建てるには何から始める?計画から完成までの流れを建築会社が解説

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2026.09.29

 

工場を建てるには何から始める?計画から完成までの流れを建築会社が解説

「工場を新しく建てたいけれど、何から始めればいいのかわからない」

「事業拡大に伴って工場を増築したい」

「現在の工場が手狭になってきたので、移転・新築を検討している」

企業の成長や事業環境の変化に伴い、このような建築計画を検討される企業は少なくありません。

しかし、工場建設は住宅などと比べて規模が大きく、建物だけでなく、生産設備、物流、人の動線、インフラ、各種法令など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

そこで今回は、山形県米沢市を拠点に建築工事を手掛ける株式会社後藤組が、工場建設を検討するときに知っておきたい基本的な流れについて解説します。

1.まずは「なぜ工場を建てるのか」を整理する

工場建設を考えるとき、最初に整理したいのが「建物を建てる目的」です。

例えば、

  • 生産量を増やしたい
  • 新しい設備を導入したい
  • 現在の工場が手狭になった
  • 老朽化した工場を建て替えたい
  • 新しい事業を始めたい
  • 複数の拠点を集約したい
  • 作業環境を改善したい
  • 物流や従業員の動線を見直したい

など、企業によって建設の目的はさまざまです。

「工場を大きくする」という目的だけではなく、建物を建てることで何を実現したいのかを整理しておくことが、計画の第一歩になります。

特に工場の場合は、建物そのものだけではなく、「どのような製品をつくるのか」「どの設備を設置するのか」「材料や製品をどのように搬入・搬出するのか」まで考えることが重要です。

2.建設予定地を確認する

次に重要になるのが、建設予定地の確認です。

土地が決まっている場合でも、すぐに建物の設計を始められるとは限りません。

用途地域や建ぺい率・容積率、接道条件、上下水道、電気、ガスなどのインフラ、周辺環境など、さまざまな条件を確認する必要があります。

また、米沢・置賜地域では、冬季の積雪や寒冷な気候も建物計画を考えるうえで重要なポイントです。

建物の構造や屋根、設備計画だけでなく、除雪スペースや車両の動線など、地域の気候や敷地条件を踏まえた計画が求められます。

土地をこれから探す場合には、「この土地に工場を建てられるのか」という視点から建築会社に相談することも大切です。

3.必要な建物の規模・機能を整理する

土地の条件を確認したら、必要な建物の規模や機能を具体化していきます。

例えば、

  • 工場の面積
  • 倉庫の面積
  • 事務所・会議室
  • 更衣室・休憩室
  • トイレ
  • 荷捌きスペース
  • 駐車場
  • 搬入口
  • クレーン設備
  • 空調設備
  • 電気設備
  • 給排水設備

などです。

ここで重要なのは、現在必要なスペースだけでなく、将来の事業展開も考えておくことです。

「5年後、10年後に生産量が増えたらどうするか」

「新しい設備を導入する可能性はないか」

「従業員が増えた場合に対応できるか」

こうした将来計画を建物に反映しておくことで、完成後の使いやすさが大きく変わります。

4.基本計画・設計を行う

必要な条件が整理できたら、具体的な建物の計画へ進みます。

建物の大きさや配置、構造、設備、動線などを検討しながら、実際の工場の姿を形にしていきます。

工場建設では、建物の設計と生産設備の計画を切り離して考えることができないケースも多くあります。

例えば、製造ラインの配置によって柱の位置や天井高さが変わったり、大型設備の搬入方法によって開口部や建物形状を検討したりする必要があります。

そのため、建築・設備・生産工程を総合的に考えることが重要です。

5.建築費・工事費を確認する

基本計画ができたら、工事費を検討します。

工場建設では、建物本体だけでなく、電気・空調・給排水などの設備工事、外構工事、造成工事、既存建物の解体工事などが必要になる場合があります。

また、工場特有の生産設備についても、建築工事との取り合いを考える必要があります。

そのため、単純に「建物1㎡あたりいくら」という考え方だけでは、実際の総事業費を把握することが難しい場合があります。

建物+設備+外構+付帯工事まで含めて、全体の事業費を考えることが大切です。

6.施工会社を決定し、工事へ

計画・設計・見積内容などを確認し、施工会社を決定します。

その後、各種申請や工事準備を行い、いよいよ着工です。

工場建設では、一般的な建築工事に加えて、工場特有の設備や大型機械などとの調整が必要になることがあります。

また、既存工場を稼働させながら工事を行うケースでは、操業への影響を最小限にするための工程計画も重要です。

「建物をつくる」だけではなく、「企業活動を止めない」ことまで考えた施工計画が求められます。

7.完成後の使いやすさまで考える

工場は完成した瞬間がゴールではありません。

実際に従業員が働き、生産活動が始まってから「使いやすい」「動きやすい」「将来も使い続けられる」と感じられる建物であることが重要です。

そのためには、計画段階から現場で働く方の意見を取り入れることも大切です。

例えば、

「この動線では作業しにくくないか」

「材料を運ぶときに十分なスペースがあるか」

「将来設備を増設できるか」

といった視点です。

こうした細かな積み重ねが、完成後の工場の使いやすさにつながります。

工場建設は「建物」だけで考えないことが重要

工場建設では、建物の大きさやデザインだけでなく、

「その建物でどのように事業を行うのか」

という視点が欠かせません。

事業計画、土地、建物、生産設備、物流、人の動線、将来計画。

これらを総合的に考えることで、企業にとってより使いやすく、将来にも対応できる工場を目指すことができます。

株式会社後藤組は、山形県米沢市を拠点に、工場をはじめとする民間建築から、学校・病院・教育施設などの公共建築まで幅広い建築工事に携わっています。実際に、米沢市内の企業施設や工場などの施工実績もあります。(株式会社後藤組|山形県米沢市の総合建設会社⁠)

「工場を新築したい」

「既存工場を増築・改修したい」

「事業拡大に合わせて建物を検討している」

「土地はあるが、どのような建物が建てられるかわからない」

このような段階でも、建築計画についてご相談いただけます。

建物の完成だけを目的とするのではなく、お客様の事業のこれからを見据えた建築を。

米沢・置賜地域をはじめ、建築に関するご相談がございましたら、ぜひ株式会社後藤組 建築部までお問い合わせください。