( 建築コラム )

【連載vol.8】工場・倉庫を建てるときに知っておきたい5つのポイント

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2026.10.02

‎工場・倉庫を建てるときに知っておきたい5つのポイント

工場や倉庫の新築・増築を検討するとき、「できるだけ使いやすい建物にしたい」「将来の事業拡大にも対応できる建物にしたい」と考える企業は多いのではないでしょうか。

一方で、工場や倉庫は住宅や一般的な事務所とは異なり、生産設備や物流、人の動線、保管方法など、事業内容に合わせた計画が必要です。

せっかく建物を新しくしても、完成後に「もっとこうしておけばよかった」とならないためには、計画段階から考えておくことが重要です。

今回は、山形県米沢市を拠点に建築工事を手掛ける株式会社後藤組が、工場・倉庫を建てるときに確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。

1.「現在」だけでなく「将来」の事業計画を考える

最初に考えたいのが、建物を何年使うのかという視点です。

工場や倉庫は、一度建てると長期間使用することになります。

そのため、現在必要な面積だけで計画するのではなく、将来的な事業拡大や設備更新まで考えておくことが大切です。

例えば、

  • 生産量が増える可能性がある
  • 従業員が増える可能性がある
  • 新しい設備を導入する予定がある
  • 保管する製品の種類が増える
  • 新しい生産ラインを設置する可能性がある

といった将来の変化です。

「今は必要ないから」とスペースを削ってしまうと、数年後に増築や改修が必要になる可能性があります。

もちろん、すべてを予測することはできません。

だからこそ、将来的な増築や設備変更を考慮して、柱・梁・設備スペース・搬入口などを計画しておくことが重要です。

2.「人」と「モノ」の動線を整理する

工場や倉庫では、建物の使いやすさを左右する重要なポイントが「動線」です。

例えば工場では、

材料搬入
↓
原材料保管
↓
製造
↓
検査
↓
製品保管
↓
出荷

というように、製造工程に沿って人やモノが移動します。

この流れが複雑になると、作業効率が低下したり、運搬距離が長くなったりする可能性があります。

また、人とフォークリフトなどの車両が同じ場所を通行する場合には、安全面についても考える必要があります。

そのため、設計段階では単純に「何㎡必要か」だけではなく、

「誰が、どこから、どこへ、何を運ぶのか」

という視点から建物を考えることが大切です。

3.建物だけでなく「設備」まで含めて計画する

工場建設では、建物本体と設備計画を切り離して考えることが難しい場合があります。

例えば、

  • 生産設備
  • 空調設備
  • 電気設備
  • 給排水設備
  • コンプレッサー
  • クレーン
  • 換気設備
  • 照明設備
  • 防災設備

などです。

特に大型の生産設備を導入する場合には、設備の大きさや重量だけでなく、搬入経路や設置方法、メンテナンススペースまで検討する必要があります。

「設備を置く場所がある」だけでは十分ではありません。

将来の設備更新時に搬出・搬入ができるか、点検や修理を行うスペースがあるかなど、設備を使い続けるための環境まで考えることが重要です。

4.土地・法規・インフラを早い段階で確認する

工場や倉庫の建設では、建物の計画だけでなく、建設予定地の条件確認も重要です。

例えば、

  • 用途地域
  • 建ぺい率・容積率
  • 接道条件
  • 敷地の高低差
  • 地盤条件
  • 上下水道
  • 電力
  • ガス
  • 周辺道路
  • 大型車両の進入経路

などがあります。

また、工場の用途や規模によっては、建築以外にもさまざまな法令や手続きが関係する場合があります。

土地を購入してから「想定していた建物が建てられない」「必要なインフラを整備するのに大きな費用がかかる」といったことにならないよう、土地選びの段階から建築の専門家に相談することも一つの方法です。

5.「建築費」だけではなく「総事業費」で考える

工場や倉庫を建てる場合、建物本体の工事費だけを見てしまいがちです。

しかし、実際には、

  • 建物本体
  • 電気設備
  • 空調設備
  • 給排水設備
  • 外構工事
  • 地盤改良
  • 造成工事
  • 解体工事
  • 各種申請
  • 生産設備
  • 移転費用

など、さまざまな費用が発生する可能性があります。

そのため、建築費だけではなく、「工場を稼働させるまでに必要な総額」という視点で予算を考えることが重要です。

また、計画の初期段階で予算と必要な機能を整理しておくことで、「必要な設備を削ってしまう」「完成間際に追加工事が増える」といった事態を防ぎやすくなります。

工場・倉庫は「建てること」より「使うこと」を考える

工場や倉庫の建築計画では、建物の大きさや見た目だけではなく、

「完成した建物を、10年後・20年後もどのように使うのか」

という視点が重要です。

現在の生産量だけでなく、将来の事業展開や設備更新、従業員の働き方、物流の変化まで考えることで、より長く使いやすい建物につながります。

特に工場では、企業ごとに生産工程や設備、物流方法が異なります。

そのため、「一般的な工場」というものをそのまま当てはめるのではなく、その企業の事業に合わせて建物を計画することが大切です。

米沢・置賜地域で工場・倉庫の建築をお考えの方へ

株式会社後藤組は、山形県米沢市を拠点に、工場・倉庫・事務所などの民間建築から、公共施設まで幅広い建築工事に携わっています。

新築だけでなく、

  • 工場の増築
  • 倉庫の新設
  • 既存建物の改修
  • 老朽化した建物の建て替え
  • 事業拡大に伴う施設整備

など、企業のさまざまな建築計画について検討することができます。

「まだ具体的な計画は決まっていないけれど、工場を大きくしたい」

「今の工場が手狭になってきた」

「設備を増やしたいが、現在の建物では対応できない」

「新しい土地に工場を建てたい」

このような計画の初期段階から、建物の規模や配置、工事方法などを検討していくことが大切です。

工場・倉庫の新築、増築、改修をご検討の際は、ぜひ株式会社後藤組 建築部へご相談ください。

地域に根ざした建築会社として、お客様の事業とこれからの建物の使い方を考えながら、計画づくりをサポートします。